特集 ここまでわかった 嗅覚・味覚とその障害
【嗅覚障害とそのマネージメント】
嗅覚検査と評価法
赤澤 仁司
1
Hitoshi Akazawa
1
1堺市立総合医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
嗅覚障害
,
基準嗅力検査
,
静脈性嗅覚検査
,
自覚的検査
Keyword:
嗅覚障害
,
基準嗅力検査
,
静脈性嗅覚検査
,
自覚的検査
pp.43-47
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001952
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はじめに
嗅覚検査は被検者の自覚的な応答により結果を導く自覚的検査と被検者ににおい刺激を与えた時の生体変化を捉える他覚的検査に大別される。他覚的検査には機能的核磁気共鳴画像(fMRI)や近赤外線分光法(NIRS)などがあるがいずれも研究目的でのみ行われているため,臨床検査として用いられている嗅覚検査は自覚的検査のみである。自覚的検査は閾値検査(threshold test),同定検査(identification test),識別検査(discrimination test)に分けられており,閾値検査とは与えられたにおいをどの濃度でにおいとして感じられるか,その最小濃度を求めている。検査に際して,特定の言語やにおいの知識を必要としないため,異なる文化間での直接比較ができるという長所がある。同定検査とはあるにおいを嗅いだ時にそれが何のにおいか,何に似たにおいかを回答として求めている。所要時間や人員の面で経済的でもあり,国際的には一番広く活用されている1)。識別検査とはAというにおいとBというにおいの違いがわかるか否かを調べている。

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