増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために
Ⅲ.鼻のこと
医師・医療者から説明しておきたいこと
嗅覚障害に対する嗅覚トレーニングを行う前に
森 恵莉
1
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科
キーワード:
嗅覚障害
,
嗅覚トレーニング
,
嗅覚刺激療法
,
嗅覚リハビリテーション
,
生活指導
Keyword:
嗅覚障害
,
嗅覚トレーニング
,
嗅覚刺激療法
,
嗅覚リハビリテーション
,
生活指導
pp.146-147
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201630
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説明のPOINT
・嗅覚トレーニング(olfactory training)は神経性嗅覚障害において有効であると欧州で報告されているが,日本において名称も含めてまだ確立されていない。
・嗅覚トレーニングは患者自身で施行可能で,簡単である。
・副作用や合併症はないが,施行するのに注意点がある。
・においがしなくても,鼻呼吸を意識して,においを積極的に嗅ぐように生活指導をする。
・トレーニング前後の評価はコンプライアンスを上げるため,重要である。
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