特集 花粉症の疑問に答える
【治療】
抗ロイコトリエン薬,抗PGD2・TXA2薬はどのような患者に有効か?
兵 行義
1,2
Yukiyoshi Hyo
1,2
1川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科
2兵医院
キーワード:
スギ・ヒノキ花粉症
,
ロイコトリエン
,
鼻づまり
Keyword:
スギ・ヒノキ花粉症
,
ロイコトリエン
,
鼻づまり
pp.1151-1155
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001783
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はじめに
わが国においてアレルギー性鼻炎の有病率は増加している。その中でも花粉症患者の有病率はさらに増加しており,1998年の調査では19.6%で,2019年42.5%と急増している。なかでも10~19歳において約半数がスギ花粉症を発症しており,それより高い年代では50歳台までは45%以上の有病率である。また5~9歳では以前よりも急増し,30.1%の有病率であり近年若年化の傾向が強い1)。

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