連載 症例をどうみるか
CPAP療法により重症筋無力症の眼瞼下垂が改善した睡眠時無呼吸の1例
山口 宗太
1
,
吉川 衛
1
Sota Yamaguchi
1
,
Mamoru Yoshikawa
1
1東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科
キーワード:
閉塞性睡眠時無呼吸
,
重症筋無力症
,
CPAP療法
Keyword:
閉塞性睡眠時無呼吸
,
重症筋無力症
,
CPAP療法
pp.882-885
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000688
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はじめに
睡眠時無呼吸は閉塞性,中枢性に大別され1),閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)は上気道の狭窄により発症する。そしてOSAは肥満,頭蓋顎顔面形態,咽頭形態(上気道軟部組織の増大),男性,加齢などが増悪因子に挙げられている1)が,重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)もOSAを悪化させる要因と考えられている。さらにOSA自体がMGの症状を悪化させることが考えられているが,そのメカニズムは明確にはなっていない。
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