特集 意外と知らないステロイドの知識
主な耳鼻咽喉科疾患におけるステロイドの使い方
感音難聴に対するステロイド療法
山本 典生
1
Norio Yamamoto
1
1神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科
キーワード:
ステロイド薬
,
感音難聴
,
ステロイド鼓室内投与
,
ステロイド全身投与
,
COVID-19
Keyword:
ステロイド薬
,
感音難聴
,
ステロイド鼓室内投与
,
ステロイド全身投与
,
COVID-19
pp.385-387
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000521
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感音難聴とステロイド
感音難聴を引き起こす疾患にはさまざまなものが存在するが,ステロイド投与を考慮される感音難聴は急性あるいは亜急性に難聴が進行する疾患であることが多い。1970年頃から,原因不明の急性感音難聴はウイルスによって惹起される免疫反応が原因の可能性があるとされ,これに対して発症後速やかにステロイド投与を行うことが提唱されていた1)。また,自己免疫性感音難聴が1979年に提唱され,感音難聴に対するステロイド投与はより一般的となった2)。
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