連載 診療つれづれ
クリニックにおける人工聴覚器診療
岡田 昌浩
1
Masahiro Okada
1
1おかだ耳鼻咽喉科
キーワード:
難聴
,
認知症
,
言語聴覚士
Keyword:
難聴
,
認知症
,
言語聴覚士
pp.1422-1424
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001370
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はじめに
超高齢化社会となったわが国において,認知症は社会的な問題であり,近年,特に難聴と認知症との関連について注目を集めている。Livingstonらは,認知症の40%は予防可能で,その中でも,難聴が8%と最も大きな因子であるとLancetに報告している1)。わが国においても,愛媛県や佐渡島で実施された横断研究にて,難聴と認知機能低下との関連が報告されている2,3)。また,難聴は認知機能の低下のみならず,社会的孤立4),うつ・不安障害5),転倒6)との関連も報告されており,その対策が喫緊の課題とされている。
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