特集 咀嚼と嚥下と誤嚥性肺炎
咀嚼,嚥下,誤嚥性肺炎の検査
誤嚥性肺炎の検査
浅野 真理子
1
,
中山 勝敏
1
Mariko Asano
1
,
Katsutoshi Nakayama
1
1秋田大学医学部呼吸器内科
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
画像診断
,
肺炎検査
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
画像診断
,
肺炎検査
pp.519-522
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000130
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はじめに
超高齢社会へと突入した現代日本においては,健康寿命を平均寿命に近づけることが最重要課題であるが,これを妨げる要因として誤嚥性肺炎が挙げられる。誤嚥性肺炎は,嚥下反射・咳反射の低下による夜間の不顕性誤嚥が重要な原因であり,嚥下障害による誤嚥と細菌感染症としての肺炎の2つの異常からなる。診療上注意すべきは,肺炎が重症化してはじめて診断に至ることも少なくない点である。誤嚥性肺炎は,肺炎死だけでなく,摂食障害,低栄養,衰弱へと負の連鎖を生むため,早期に発見し介入することが重要である。
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