特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
がん
他院での手術後に腫瘍が残存した側頭下窩腫瘍症例
石永 一
1
Hajime Ishinaga
1
1三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
側頭下窩
,
ナビゲーションシステム
,
subtemporal-preauricular infratemporal fossa approach
Keyword:
側頭下窩
,
ナビゲーションシステム
,
subtemporal-preauricular infratemporal fossa approach
pp.1173-1177
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001280
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はじめに
われわれ耳鼻咽喉・頭頸部外科医が,側頭下窩から咀嚼間隙に伸展する腫瘍の治療を行う機会は多くはないが,そのような症例に遭遇した場合でも機能温存に配慮しつつも腫瘍の完全切除が求められる。他院で初回手術が行われた再手術例の場合などでは,手術記録だけでは前医がどのような手術を行ったのかを十分把握するのも難しく,創部の瘢痕癒着も存在しているため,オリエンテーションをつけるのに難渋することも十分あり得る。
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