特集 COVID-19後の診療の工夫と心のケア
【各論】 COVID-19後の新たな診療
音声障害
小林 一女
1
Hitome Kobayashi
1
1昭和大学大学院保健医療学研究科リハビリテーション分野
キーワード:
COVID-19
,
音声障害
Keyword:
COVID-19
,
音声障害
pp.855-857
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001186
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はじめに
音声障害とはアメリカのガイドライン1)では音質,声の高さ,声の大きさ,発声努力などの変化により,コミュニケーションを損なう,あるいは声のQOLが低下することと記載されている。音声,言語は人が生活するうえで大切なコミュニケーションのツールで,損なわれると大きな障害をきたす。COVID-19禍においては対面でのコミュニケーションが長い間制限された。対面に代わりテレワークが普及し,オンラインを用いた授業や会議が行われ,オンライン診療の需要も高まった。スマートフォン,パソコンを用いて検査,診断が受けられるアプリが開発されている。アフターコロナの現在においても医療過疎の地域だけでなく,自宅で医療を受けられるメリットは大きく,対面診療と並行しオンライン診療は拡大されると思われる。生まれた時からタブレットなどを操作している世代にとっては,オンラインで授業を受ける,診察を受けることなどはごく自然のことになると思われる。
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