特集 検査結果・検査報告書をどう読むか―感染症・生理機能検査編
生理機能検査の結果を読む―治療効果の評価
音声障害の治療効果を判定する
松島 康二
1
Koji Matsushima
1
1東邦大学医療センター大森病院耳鼻咽喉科
キーワード:
音声障害
,
最長発声持続時間
,
発声時平均呼気流率
,
声門下圧
Keyword:
音声障害
,
最長発声持続時間
,
発声時平均呼気流率
,
声門下圧
pp.438-440
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000108
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はじめに
生理機能とはヒトの生命維持に必要な働きを指し,音声障害の診療で用いられる生理機能検査には空気力学的検査,筋電図検査がある。筋電図検査は主に術前の病態評価や予後予測に用いられるため,治療効果の判定をテーマにした本稿では空気力学的検査(最長発声持続時間,発声時平均呼気流率,声門下圧,声の効率)について解説する。なお,発声は呼気のもつ空気力学的エネルギーにより声帯を振動させることによって音響学的エネルギーに変換する行為であるため,空気力学的検査は呼吸機能に依存する検査であることを念頭に置き評価する必要がある。
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