特集 耳鼻咽喉科領域の発達変化と加齢変化
発達変化と加齢変化の基礎知識
睡眠
鈴木 圭輔
1
,
加藤 一史
1
,
平田 幸一
1
Keisuke Suzuki
1
,
Kazushi Kato
1
,
Koichi Hirata
1
1獨協医科大学脳神経内科
キーワード:
発達変化
,
加齢変化
,
睡眠
,
睡眠時間
,
睡眠構築
Keyword:
発達変化
,
加齢変化
,
睡眠
,
睡眠時間
,
睡眠構築
pp.1451-1455
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000878
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はじめに
ヒトにおける睡眠時間,睡眠・覚醒リズムおよび睡眠構築は生理的に一生を通じて変化する。個人差はあるが5歳時では11時間必要であった睡眠時間は,入眠潜時や中途覚醒を除くと45歳で6時間30分,65歳で6時間程度となる1)。加齢により夜間の睡眠時間は短縮,睡眠の開始時刻は前進,夜間の覚醒回数は増加し,睡眠は浅くなる。これらの変化には加齢に伴うメラトニン分泌低下などによる概日リズムの減弱も関与している。
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