特集 コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療
パンデミックにおける耳鼻咽喉科医の役割
COVID-19重症例の気道管理における耳鼻咽喉科医の役割
有泉 陽介
1
Yosuke Ariizumi
1
1東京医科歯科大学頭頸部外科
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
気管切開術
,
気道管理
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
気管切開術
,
気道管理
pp.45-47
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000431
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はじめに
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行初期には多くの患者が重症化した。ニューヨークのICUが患者で埋め尽くされる様子が報道されていたことは記憶に新しい。本疾患が重症化すると気管挿管と人工呼吸器管理が必要になる。挿管患者では人工呼吸器から離脱する過程において一定割合で気管切開術が必要になる。重症例でICUがあふれるような状況では気管切開術の件数も多くなる。当院でも多い時には1日2例の手術や土日の手術が必要になることもあった。しかしその後,重症化割合は減少し最近ではわれわれが気管切開術に振り回されることはほとんどなくなっている。
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