特集 術前シミュレーション・術中ナビゲーションを駆使した消化管手術
Ⅲ.大腸 1)術前シミュレーション(CT angiography,MRI)を駆使した最先端の大腸切除手技
河田 健二
1
,
岡田 倫明
1
,
水野 礼
1
,
板谷 喜朗
1
,
肥田 侯矢
1
,
坂井 義治
1
1京都大学医学部附属病院消化管外科
キーワード:
腹腔鏡下直腸癌手術
,
術前シミュレーション・術中ナビゲーション
,
3D画像
Keyword:
腹腔鏡下直腸癌手術
,
術前シミュレーション・術中ナビゲーション
,
3D画像
pp.1313-1321
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001345
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直腸癌に対する腹腔鏡手術の症例数はわが国では年々増加傾向にあり,さらに最近では手術支援ロボットの出現や経肛門アプローチ(transanal total mesorectal excision;TaTME)の登場により,直腸癌手術は新たな時代にさしかかっている。近年の画像診断技術の発展に伴い,外科領域における術前シミュレーションや画像ナビゲーションは臨床でも広く用いられるようになってきた。肝臓や胆道領域と比べ,対象臓器の変形や体位変換による偏位などのため,消化管領域におけるその普及は立ち遅れてきたが,近年では大腸領域,とくに直腸領域では組織が骨盤内に固定され変動を受けにくいこともあり,術前シミュレーション・術中ナビゲーションの実用化への取り組みがなされるようになってきた。
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