特集 ここまで進化した補聴器と人工内耳診療
人工内耳の最新情報
内耳奇形・蝸牛神経低形成小児における人工内耳手術後の聴覚・言語発達
山崎 朋子
1
,
内藤 泰
1
Tomoko Yamazaki
1
,
Yasushi Naito
1
1神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科・総合聴覚センター
キーワード:
内耳奇形
,
蝸牛神経低形成(CND)
,
人工内耳術後
,
聴覚・言語発達
Keyword:
内耳奇形
,
蝸牛神経低形成(CND)
,
人工内耳術後
,
聴覚・言語発達
pp.199-202
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000048
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はじめに
先天性難聴に占める内耳奇形や蝸牛神経低形成(cochlear nerve deficiency:CND)などの先天奇形の割合は約20%といわれている1,2)。本邦では,2014年に改訂された小児人工内耳適応基準において,これらの奇形例に対する人工内耳手術は必ずしも禁忌とはならず,慎重な適応判断のもとで実施可能と記載された3)。内耳奇形例やCND例では人工内耳の効果が限定的となることがあり,人工内耳の適応を判断する際には的確な術前評価を要する。
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