特集 咀嚼と嚥下と誤嚥性肺炎
咀嚼,嚥下,誤嚥性肺炎の治療
咽頭機能のリハビリテーション
國枝 顕二郎
1,2
,
藤島 一郎
2
Kenjiro Kunieda
1,2
,
Ichiro Fujishima
2
1岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
2浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科
キーワード:
咽頭機能
,
嚥下おでこ体操
,
バルーン法
,
呼気筋トレーニング
Keyword:
咽頭機能
,
嚥下おでこ体操
,
バルーン法
,
呼気筋トレーニング
pp.533-537
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000133
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はじめに
リハビリテーションというと機能訓練のイメージがあるかもしれない。しかし,実際には,機能訓練だけでなく代償法を利用したり環境を調整したりして,その人の能力に合った生活を組み立てることがリハビリテーションである。嚥下障害の実臨床では,機能訓練も行うが,嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査でbest swallowを探り,代償法(食形態や姿勢の調整など)や環境調整を駆使しながら摂食訓練を行うことが重要である。課題特異性の原理から,嚥下機能は嚥下することによって最も鍛えられる。
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