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特集 腎疾患治療薬 フロントライン
各論
第2章 慢性腎臓病・透析合併症
20.CKD-MBD治療薬:骨粗鬆症治療薬;ビスホスホネート製剤
Bisphosphonate
奥野 仙二
1
,
稲葉 雅章
2
Okuno Senji
1
,
Inaba Masaaki
2
1仁真会平野白鷺クリニック
2寿楽会大野記念病院
キーワード:
ビスホスホネート
,
骨折
,
骨密度
,
非定型大腿骨骨折
,
薬剤関連顎骨壊死
Keyword:
ビスホスホネート
,
骨折
,
骨密度
,
非定型大腿骨骨折
,
薬剤関連顎骨壊死
pp.231-235
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002138
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1 はじめに
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者,特に高齢の患者では,骨粗鬆症を高頻度に合併している。Kidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)による2017年のCKD-mineral and bone disorder(CKD-MBD)ガイドラインでは,CKDステージG1とG2および副甲状腺ホルモンが正常なステージG3aとG3bにおいては,非CKD患者と同様の骨粗鬆症治療を推奨している。しかし,より進行したステージにおける骨粗鬆症治療薬の使用にあたっては,慎重に判断する必要がある。ビスホスホネートは,骨粗鬆症の治療において中心的な役割を果たしているが,腎排泄性であるため特に注意を要するものと考えられる。

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