症例報告
骨粗鬆症治療薬ビスホスホネート製剤による薬剤関連顎骨壊死から眼合併症をきたした1例
白井 久美
1,2
,
雑賀 司珠也
2
,
田中 章夫
3
1橋本市民病院眼科(和歌山県)
2和歌山県立医科大学眼科学教室
3橋本市民病院歯科口腔外科(和歌山県)
キーワード:
骨粗鬆症
,
ビスホスホネート製剤
,
薬剤関連顎骨壊死
,
osteoporosis
,
bisphosphonate
,
medication-related osteonecrosis of the jaw
Keyword:
骨粗鬆症
,
ビスホスホネート製剤
,
薬剤関連顎骨壊死
,
osteoporosis
,
bisphosphonate
,
medication-related osteonecrosis of the jaw
pp.689-695
発行日 2024年7月5日
Published Date 2024/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003700
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骨粗鬆症治療薬の長期服薬により顎骨壊死や骨髄炎,非定型骨折が生じることがある。眼科ではステロイド全身投与の際にグルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の予防目的で骨粗鬆症治療薬を処方する機会は多い。今回我々は,骨粗鬆症治療薬である骨吸収抑制薬ビスホスホネート製剤の長期服用による副作用として薬剤関連顎骨壊死を発症し,眼合併症を生じた1例を経験した。上顎骨に瘻孔が形成され,炎症は上顎洞,篩骨洞,眼瞼皮膚,眼球結膜,眼瞼結膜へと広範囲に波及し眼瞼皮膚への瘻孔もきたした,重篤な症例であった。
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