連載 腎臓学100年史
第6回 慢性糸球体腎炎の歴史
新田 孝作
1
NITTA Kousaku
1
1東京女子医科大学腎臓内科
pp.574-577
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002077
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はじめに
慢性糸球体腎炎(chronic glomerulonephritis)は,糸球体(腎臓内の小さな血液濾過装置)の慢性的な炎症や損傷により,腎機能が徐々に低下する病態を指す。この疾患の歴史をたどると,医学の進歩とともにその理解や分類が進化してきたことがわかる。以下は,慢性糸球体腎炎の歴史と,関連する馬杉腎炎(Bright’s disease)の背景に関する詳細である。

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