特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本
糸球体疾患
慢性糸球体腎炎
天野 方一
1
,
平野 景太
2
,
横尾 隆
1
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
2足利赤十字病院腎臓内科
pp.273-280
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224602
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Point
◎慢性糸球体腎炎とは,糸球体に慢性的な炎症が起こり,1年以上にわたって血尿・蛋白尿を認める疾患群である.
◎IgA腎症の大部分の症例が無症候性であり,診断には尿検査や腎生検が必要である.
◎IgA腎症で尿蛋白量が0.5g/日以上の場合は,腎予後が悪く,RAS阻害薬などの支持療法に加えて,ステロイド治療などの積極的な治療介入が必要とされることがある.
◎IgA腎症では,介入後に寛解・部分寛解を目指す時期と,その後に再燃の有無をチェックするフォロー期間の両方において,尿蛋白に対するマネジメントが重要である.
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