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特集 CKD-MBD ―進歩と革新
リン,カルシウム,PTHの管理
血液透析患者
Hemodialysis patients
溝渕 正英
1
MIZOBUCHI Masahide
1
1昭和医科大学藤が丘病院内科(腎臓)
キーワード:
リン
,
カルシウム
,
PTH
Keyword:
リン
,
カルシウム
,
PTH
pp.653-656
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001882
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はじめに
2012年にわが国のCKD-MBD診療ガイドラインが発表され,10年以上が経過した。この間,さまざまなCKD-MBD治療薬が臨床応用され,多くの科学的知見が蓄積した。患者背景の変化や治療薬の多様化により,前回のガイドラインでは対応が不十分となった新たな課題も指摘されている。前回のガイドラインでは,リン(P)>カルシウム(Ca)>副甲状腺ホルモン(PTH)の順で管理の優先順位が示された。一方,今回の改訂ガイドラインでは,PとCaの管理が連動していることや,負荷期間や変動による影響がPとCaでは異なるため,PとCaに優劣はつけず,「原則として,P,Ca管理をPTH管理より優先する」という表現が採用された。本稿では,今後の透析患者のP,Ca,PTH管理について解説する。

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