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副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)とカルシウム代謝
後藤 昌久
1
,
石田 均
1
,
清野 裕
1
1京都大学臨床代謝栄養学
キーワード:
副甲状腺ホルモン
,
PTH
,
副甲状腺ホルモン関連蛋白
,
PTHrP
,
カルシウム
Keyword:
副甲状腺ホルモン
,
PTH
,
副甲状腺ホルモン関連蛋白
,
PTHrP
,
カルシウム
pp.1257-1259
発行日 1992年11月15日
Published Date 1992/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901339
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1.はじめに
生体内には約1,000gのカルシウムが存在し,そのうち99%は骨に,0.9%は細胞内に,0.1%は細胞外液中にあることが知られている.血清カルシウム濃度を約8~10mg/dlの狭い範囲に調節するカルシウム代謝調節機構は,副甲状腺ホルモン(PTH),カルシトニン,ならびに活性型ビタミンDの1,25―ジヒドロキシビタミンDの3種のホルモンから構成されると考えられているが,さらに最近,悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症を惹起する液性因子として副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)が発見され1),新たな第4のカルシウム代謝調節ホルモンとしての可能性が注目されている.本稿ではPTHrPについて最新の知見を紹介する.
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