Japanese
English
特集 腎疾患の診断と治療 最前線
V.各論4:血管系疾患における腎病変(診断と治療)
8.コレステロール結晶塞栓症(アテローム塞栓性腎疾患)
Cholesterol crystal embolization(atheroembolic renal disease)
村越 真紀
1
,
合田 朋仁
1
Murakoshi Maki
1
,
Gohda Tomohito
1
1順天堂大学腎臓内科
キーワード:
コレステロール結晶塞栓症
,
アテローム塞栓性腎疾患
Keyword:
コレステロール結晶塞栓症
,
アテローム塞栓性腎疾患
pp.383-386
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001634
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 はじめに
「コレステロール結晶塞栓症」とは
コレステロール結晶塞栓症(cholesterol crystal embolism:CCE)は,大動脈の動脈硬化性病変のコレステロールを含むプラークが破綻し,内部のコレステロール結晶が遊離し,塞栓を起こすことによって末梢動脈の閉塞性・虚血性病変を生じる疾患である。動脈硬化を有する患者に対する血管内カテーテル検査・治療や心臓大血管手術,心房細動などに対する抗凝固療法などの普及に伴い,発生率は増加している。また,特に誘因なく自然発症することもある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.