Japanese
English
症例報告
明らかな誘因なく発症したコレステロール結晶塞栓症の1例
A case of idiopathic cholesterol crystal embolism
大内 健嗣
1
,
吉田 哲也
1
,
杉浦 丹
1
Takeshi OUCHI
1
,
Tetsuya YOSHIDA
1
,
Makoto SUGIURA
1
1静岡市立清水病院皮膚科
1Department of Dermatology, Shizuoka Municipal Shimizu Hospital, Shizuoka, Japan
キーワード:
コレステロール結晶塞栓症
,
腎機能障害
,
アルプロスタジル
,
オルメサルタンメドキソミル
,
シンバスタチン
Keyword:
コレステロール結晶塞栓症
,
腎機能障害
,
アルプロスタジル
,
オルメサルタンメドキソミル
,
シンバスタチン
pp.231-233
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101904
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要約 67歳,女性.初診の1週間前から,誘因なく右足に疼痛を伴う網状紅斑が出現し,腎機能の増悪を伴った.皮膚生検にて細小動脈に針状の塞栓像を認めた.アルプロスタジル(パルクス (R))およびオルメサルタンメドキソミル(オルメテック (R))の投与で有痛性紅斑は消退し,腎機能も改善した.シンバスタチン(リポバス (R))の併用により,皮膚症状および腎機能ともにコントロールすることができた.コレステロール結晶塞栓症は,各症例に応じてさまざまな治療が施されているが,プロスタグランディン製剤を中心とした治療は,軽症例へのよい適応になると考えられた.
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