Japanese
English
特集 AIことはじめ
各論
消化器内視鏡診療におけるAI活用
Usefulness of endoscopic artificial intelligence in gastroenterology
菊池 亮佑
1,2
,
中井 智子
1
,
小澤 毅士
1,3
,
柴田 淳一
1,2
,
多田 智裕
1,2
KIKUCHI Ryosuke
1,2
,
NAKAI Tomoko
1
,
OZAWA Tsuyoshi
1,3
,
SHIBATA Junichi
1,2
,
TADA Tomohiro
1,2
1株式会社AIメディカルサービス
2ただともひろ胃腸科肛門科
3川口肛門胃腸クリニック
キーワード:
artificial intelligence
,
内視鏡AI
,
食道癌
,
胃癌
,
大腸ポリープ
Keyword:
artificial intelligence
,
内視鏡AI
,
食道癌
,
胃癌
,
大腸ポリープ
pp.594-599
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001505
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はじめに
医療現場における人工知能(artificial intelligence:AI)を応用する研究が加速し,消化管内視鏡分野では,病変の検出や鑑別の補助を行う内視鏡AIの開発が行われてきた。現在では臨床現場での実装化が進んでおり,特に下部消化管領域において,大腸ポリープを検出および鑑別する内視鏡AIがすでに複数臨床で使用されている。また,上部消化管領域においても,2022年9月,富士フイルム株式会社(富士フイルム社)が開発した病変可能性部位への観察者の注意を喚起して,観察者が画像を解釈し病変検出することを支援する内視鏡AIが製造販売承認された。さらに2023年12月,株式会社AIメディカルサービス(以下,AIM社)が開発した,観察者が胃粘膜から発生する上皮性腫瘍(腺腫,粘膜層または粘膜下層にとどまっている早期胃癌)を疑う病変検出することを支援するgastroAITM-model Gが,厚生労働省より承認された。今回は,内視鏡AIの有用性および各消化管領域(食道,胃,大腸)における最新の内視鏡AIに関する報告を概説する。
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