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今月の主題 消化管内視鏡診療におけるAIの活用と展望
序説
消化管内視鏡診療におけるAIの活用と展望
Introduction
中島 寛隆
1
Hirotaka Nakashima
1
1がん研究会有明病院健診センター
キーワード:
内視鏡AI
,
鑑別支援
,
検出支援
,
学会ステートメント
,
人工知能
Keyword:
内視鏡AI
,
鑑別支援
,
検出支援
,
学会ステートメント
,
人工知能
pp.987-989
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600080987
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これまでの“経緯”
人工知能(artificial intelligence ; AI)の発展は目覚ましく,自動運転,音声認識,画像認識,自動翻訳などさまざまな分野において研究開発され,広く応用が進んでいる.保険医療の分野でもAIの可能性について議論が活発で,特に“画像診断や診断・治療支援”は,実用化が比較的早い領域の一つとして熱く注視されてきた1).消化管内視鏡診療においては,大腸内視鏡検査をテーマとしたAIの本格的な研究開発が始まった2013年頃から臨床実装への期待と注目が高まり,本誌でも56巻4号(2021年)に「消化管疾患AI診断の現状」を取り上げた.この特集号を振り返ると消化管疾患の診断に対する研究だけでなく,AIそのものの歴史,機械学習や深層学習(deep learning)の解説,そして薬機法に関する説明までさまざまな視点から13本の論文が掲載され,新たな分野に対する熱気を感じる内容であった.

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