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特集 病理からせまる腎疾患の病因・病態解明
総論
糸球体病変 分節性硬化・全節性硬化病変からの鑑別診断・病理診断
Segmental glomerulosclerosis and global glomerulosclerosis:differential diagnosis and pathological diagnosis
清澤 大裕
1
,
山下 倫史
2
KIYOZAWA Daisuke
1
,
YAMASHITA Michifumi
2
1飯塚病院病理科
2Pathology and Laboratory Medicine, Cedars-Sinai Medical Center
キーワード:
分節性硬化
,
全節性硬化
,
FSGS
,
diffuse podocytopathy
,
抗ネフリン抗体
Keyword:
分節性硬化
,
全節性硬化
,
FSGS
,
diffuse podocytopathy
,
抗ネフリン抗体
pp.350-355
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001453
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はじめに
分節性硬化・全節性硬化病変は,腎生検の日常診療でよく遭遇する病変である。これらの数をカウントし,どのぐらいの割合(%)で,分節性硬化や全節性硬化が起きているのかを評価することは重要である。それと同時に,これらの病変について注意深く観察すると,ときに形成された過程や病因がみえてくることがある。本稿では,それぞれの病変についての鑑別診断,それに関連して分節性硬化病変の最近の概念について,腎生検を評価するために知っておくべきことを説明する。
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