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特集 腎移植2023:最新の動向とトピックス
トピックス
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)の腎移植後再発と抗ネフリン抗体
Anti-nephrin antibodies in the pathogenesis of post-transplant focal segmental glomerulosclerosis(FSGS)recurrence
服部 元史
1
HATTORI Motoshi
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)
,
腎移植
,
腎移植後再発
,
抗ネフリン抗体
Keyword:
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)
,
腎移植
,
腎移植後再発
,
抗ネフリン抗体
pp.792-797
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001128
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はじめに
巣状分節性糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis:FSGS)の一部が腎移植後に再発するとの知見は,Hoyerらの報告に遡る1)。1972年に彼らは3症例の腎移植後FSGS再発を報告し,考察のなかで,FSGS再発に液性因子が関与している可能性にはじめて言及した1)。この液性因子仮説から約50年が経過したが,一次性FSGSを惹起する液性因子はいまだ同定されていない(表1)2)。
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