特集 世間の荒波にもまれるCKD-MBD 治療
4.腎移植前後のCKD-MBD治療(1)術前にどこまで治療すべきか
服部 元史
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
腎移植
,
骨・ミネラル代謝異常
,
治療
Keyword:
腎移植
,
骨・ミネラル代謝異常
,
治療
pp.381-385
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001232
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腎移植患者の慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)は,移植腎機能,生命予後,生活の質を左右する重大な病態である.この病態には,腎移植後に新たに加わる要因(ステロイドや免疫抑制薬,移植後の肥満・高血圧・糖尿病など)に加えて,腎移植前から存在する病態が大きく影響する.そのうち,腎移植後遷延性副甲状腺機能亢進症が問題となる場合が多いため,本稿では,腎移植を予定している患者(献腎移植待機患者も含む)の副甲状腺摘出術の適応(腎移植後遷延性副甲状腺機能亢進症を呈するリスクが高い)と摘出時期(腎移植前に実施するのが望ましい)について概説した.
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