Japanese
English
特集 CKD患者の栄養管理update
病態を考慮した栄養介入の実際
たんぱく質摂取量とエネルギー量の設定 高齢CKD患者
Adequate intake of protein and energy in elderly patients with chronic kidney disease
森 克仁
1
MORI Katsuhito
1
1大阪公立大学大学院医学研究科腎臓病態内科学
キーワード:
CKD
,
透析
,
たんぱく質摂取量
,
エネルギー摂取量
,
高齢者
Keyword:
CKD
,
透析
,
たんぱく質摂取量
,
エネルギー摂取量
,
高齢者
pp.87-90
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001170
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はじめに
進展した慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者では,たんぱく質(筋肉)やエネルギー(脂肪)貯蔵の低下した特徴的なprotein-energy wasting(PEW)と呼ばれる栄養障害を呈しやすい。さらに超高齢社会を迎え,老年症候群であるサルコペニアやフレイルの合併も増加し,栄養状態の改善は,高齢CKD患者における深刻な課題となっている1,2)。糖尿病や肥満があればエネルギー制限も必要であるが,そのような状況でなければ,十分なエネルギーを摂取することに大きな異論はないと思われる。しかし,たんぱく質摂取量については現在も議論が続いている。本稿では,保存期CKDと透析期におけるたんぱく質摂取量を中心に,高齢CKD患者における栄養介入について考えてみたい。
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