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特集 CKD患者の栄養管理update
病態を考慮した栄養介入の実際
たんぱく質摂取量とエネルギー量の設定 腎移植患者への栄養・食事指導の実際
Nutritional approach for kidney transplant recipients
谷澤 雅彦
1
YAZAWA Masahiko
1
1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
たんぱく質制限
,
減塩
,
カルシニューリン阻害薬
,
フレイル
,
サルコペニア
Keyword:
たんぱく質制限
,
減塩
,
カルシニューリン阻害薬
,
フレイル
,
サルコペニア
pp.102-106
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001173
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はじめに
腎移植患者はどのような腎機能であれ慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者であり,また,透析期あるいは透析未導入移植であっても必ず末期腎不全期を経てくる患者であるために,栄養・食事療法に関しても特別な配慮が必要なことは明白である。しかし腎移植患者に特化した質の高い栄養・食事療法に関しての研究は少なく,日常診療では一般CKD患者のそれに従い指導されているのが現状である。特に栄養・食事と移植腎機能や生命予後の関連を示した研究はなく(厳密にはあるが研究デザインに問題があり参考にはならないと考える),本稿では可能な限りのエビデンスと昨今のCKD/腎移植を取り巻く現況に注目し,特に高齢化やフレイルへの対策としての現実的な栄養・食事指導の実際について解説する。
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