Japanese
English
特集 CKD患者の栄養管理update
栄養障害の特徴
腎移植患者―栄養障害の二重負荷という側面―
Aspects of the double burden of malnutrition in Renal transplant patients
蒲澤 秀門
1
,
細島 康宏
1
,
齋藤 和英
2
KABASAWA Hideyuki
1
,
HOSOJIMA Michihiro
1
,
SAITO Kazuhide
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター病態栄養学講座
2新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
キーワード:
腎移植
,
栄養障害の二重負荷
,
肥満
,
サルコペニア
,
栄養指導
Keyword:
腎移植
,
栄養障害の二重負荷
,
肥満
,
サルコペニア
,
栄養指導
pp.51-54
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001161
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
腎移植を受けた患者は,一般集団と比較して,心血管疾患,感染症,悪性腫瘍のリスクが高いといわれている。近年,手術手技の向上と新しい免疫抑制薬の開発により,腎移植後のグラフトと患者の生存率は劇的に改善したといわれており,わが国における腎移植患者の10年生存率は生体腎移植で90.7%,献腎移植でも81.8%と高水準であると報告されている1)。一方で,長期生存が可能になったことで腎移植後の患者の新たな問題が取りざたされている。そのなかでも,個人レベル,集団レベルともに過栄養と栄養不足の問題が生じている。本稿では腎移植後患者の栄養問題の二面性を取り上げ,それぞれ現時点での対応策について議論してみたい。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.