特集 コモンディジーズとしての骨粗鬆症診療
骨粗鬆症に対する薬物治療とその実際 抗スクレロスチン抗体製剤
松本 俊夫
1
1徳島大学藤井節郎記念医科学センター
キーワード:
プラセボ
,
骨粗鬆症
,
骨粗鬆症-閉経後
,
心臓血管疾患
,
Alendronate
,
Teriparatide
,
骨組織リモデリング
,
第III相試験
,
骨折-骨粗鬆症性
,
SOST Protein
,
Romosozumab
Keyword:
Teriparatide
,
Alendronate
,
Cardiovascular Diseases
,
Osteoporosis, Postmenopausal
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Bone Remodeling
,
Osteoporosis
,
Placebos
,
Osteoporotic Fractures
,
SOST Protein, Human
,
Romosozumab
pp.1221-1227
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020380039
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<Headline>1 ロモソズマブは、古典的Wntシグナルの抑制を通じ、骨吸収を高めることなく骨再構築非依存性に骨形成を促進する。2 ロモソズマブは、1年間で著明な骨形成促進作用に基づく骨量増加効果と骨折防止効果を発揮するが、投与終了後には骨吸収抑制薬による逐次治療を行う。3 ロモソズマブとアレンドロネートを比較した臨床試験で、重篤な心血管系事象の発現がロモソズマブでより多かったが、市販後の統計では一般コホートでの発生頻度より少なかった。しかし当面は既往のある患者への投与は控えるのが望ましい。
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