骨粗鬆症マネジメントupdate
続発性骨粗鬆症 糖尿病
山本 昌弘
1
,
杉本 利嗣
1島根大学 医学部内科学講座内科学第一
キーワード:
骨粗鬆症
,
糖尿病-2型
,
リスク
,
糖尿病性合併症
,
Incretins
,
骨折-骨粗鬆症性
,
SGLT2 Inhibitors
,
Pentosidine
,
Thiazolines
,
骨質
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Osteoporosis
,
Risk
,
Diabetes Complications
,
Incretins
,
Osteoporotic Fractures
,
Pentosidine
pp.129-136
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2017232567
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メタ解析等によれば,1型糖尿病および2型糖尿病の病型の違いによらず,糖尿病患者では対照群より骨折リスクが有意に高い.いずれの糖尿病型でも骨密度から予測される以上に骨折リスクが高く,骨質劣化により骨脆弱性が亢進していると考えられている.骨コラーゲンの過剰糖化や,骨形成の低下,細くて多孔化のある皮質骨形状のような骨の材質的・構造的変化が骨脆弱性をもたらす骨質劣化の一因と思われる.血糖降下薬の一部には骨折リスクが増加する薬剤があり,糖尿病治療時に骨代謝への影響を考慮する必要がある.
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