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特集 CKD・透析・移植患者の末梢動脈疾患治療の進歩
トピックス
末梢動脈疾患に対するマゴットセラピー
Maggot therapy in peripheral artery disease
本田 謙次郎
1
HONDA Kenjiro
1
1市川駅前本田内科クリニック腎臓内科
キーワード:
デブリードマン
,
血管新生
,
抗菌作用
,
多剤耐性菌
Keyword:
デブリードマン
,
血管新生
,
抗菌作用
,
多剤耐性菌
pp.119-123
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000825
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Ⅰ マゴットセラピーの歴史と概要
数千年前のオーストラリアの先住民のアボリジニーや古代マヤ族では,創の治療にウジ(マゴット)を用いていたとされている。16世紀になると,フランスの王室外科医であり「近代外科学の祖」といわれるアンブロワーズ・パレは,1557年の「サン・カンタンの戦い」の傷病者において,ウジの発生している患者は発生していない患者よりも速く改善することに気付いた1)。しかし,パレはこの寄生虫が体内から発生すると信じていたようであった。
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