特集 血流感染症の抗菌薬選択―救命のためのターニングポイント
◉症例解析から見る救命のポイント2 重症の血流感染症
③敗血症性ショック
矢崎 めぐみ
1
,
高橋 希
1
,
中田 孝明
2
,
織田 成人
3
1千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学
2千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 講師
3千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
キーワード:
empiric therapy
,
多剤耐性菌
,
市中発症
,
医療関連感染
Keyword:
empiric therapy
,
多剤耐性菌
,
市中発症
,
医療関連感染
pp.61-65
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000020
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Summary
敗血症は感染によって臓器障害を呈した状態である。敗血症の診断後は早期の抗菌薬投与が求められるが,一方で耐性菌の増加も問題となっており,適切な抗菌薬治療は敗血症診療の要である。そのために,敗血症診療では感染巣を評価し,原因となりうる起炎菌を想定しempiric therapyとして適切な広域抗菌薬を選択する必要がある。また,抗菌薬は投与可能最大量を投与し,起炎菌が判明した場合には速やかにde-escalationすることも重要である。
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