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特集 高齢化社会の腎泌尿器疾患診療UpToDate
各論―認知症
わが国の認知症の現状
Current state of dementia in Japan
宮地 隆史
1
,
丸山 博文
2
MIYACHI Takafumi
1
,
MARUYAMA Hirofumi
2
1国立病院機構柳井医療センター脳神経内科
2広島大学大学院医系科学研究科脳神経内科学
キーワード:
認知症疫学
,
認知症施策
,
認知症予防
Keyword:
認知症疫学
,
認知症施策
,
認知症予防
pp.789-793
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000736
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はじめに
認知症は以前,痴呆症と呼ばれていたが,「痴呆」という用語は侮蔑的な表現であるうえ,その実態を正確に表しておらず早期発見・早期診断などの取り組みに支障となっていることから2004年に「認知症」へと変更された1)。加齢とともに認知症は増加し2,3),超高齢社会のわが国では認知症は年々増加傾向とされている3~5)。一方世界では認知症が減少している地域の報告6)もある。本稿ではわが国の認知症の現状として認知症の疫学と認知症施策の推移および認知症予防について紹介する。
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