連載 病態生理学講義ノート・6
細胞の内部環境(2)―体液の均衡・不均衡
内藤 恭久
1
1浜松医科大学病理学第一講座
pp.506-511
発行日 2002年6月25日
Published Date 2002/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903226
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護の場では,患者さんの水分摂取量,尿量,食事の回数やその量,排便の回数および下痢の有無,ドレーンからの排液量,発汗の程度,体温測定や脈拍数あるいは,手術時の出血量などを記録します.それらのいずれも,患者さんの抱えているそれぞれの疾患に関するいろいろな情報が含まれていますが,その1つに体液の出納バランスが生命にとって重要な指標になることも見逃してはなりません.では,体液の出納バランスが崩れたら生命はどんな影響を受けるのでしょうか.今回は,この問題に触れてみたいと思います.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.