ケース・スタディ
腸閉塞を繰り返す腹膜透析患者の1例
越川 佳樹
1
,
近藤 里佐子
1
,
志賀 知彦
1
,
宮地 博子
1
,
小島 昌泰
1
,
朝田 啓明
1
1 岡崎市民病院腎臓内科
キーワード:
腹膜透析
,
EPS
,
腸閉塞
Keyword:
腹膜透析
,
EPS
,
腸閉塞
pp.1115-1122
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002249
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症 例:77歳,女性 主 訴:腹部膨満,嘔気・嘔吐 既往歴:非定型抗酸菌症,高血圧,胆石,虫垂炎手術,急性膵炎 アレルギー:なし 家族歴:特記事項なし 内服歴:ニフェジピン,エソメプラゾール,シロスタゾール,炭酸ランタン,ゾルピデム 現病歴:X-25年にnon-IgAメサンギウム増殖性糸球体腎炎と診断,腎機能障害の進行によりX-11年にPD導入となった.X-5年に急性膵炎を発症し,残腎機能の低下によりPD-HDハイブリッド療法へ移行した.X-1年2月,HD中に嘔気の訴えがあり,腹部CT画像にて小腸イレウス認めるも,翌日には自然と症状は改善していた.X年5月,前回同様透析時に腹痛および嘔気・嘔吐あり,癒着性イレウスと診断し入院下で保存的に加療した.退院後よりHDへ完全移行した.退院から35日後の同年6月にも小腸イレウスを発症し,入院下で保存的加療し退院した.その24日後の翌7月にも小腸イレウス発症し今までと同様,入院保存的加療で軽快するも,退院翌日に腹部症状が再燃し,当院外来を受診した.
Copyright © 2022, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.