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増刊号 腎代替療法のすべて
【第4章 血液透析,血液透析濾過】
8 体液管理の評価と実際:心胸比,ANP,BNP,バイオインピーダンス含む
Assessment of body fluid volume in hemodialysis patients:cardiothoracic ratio, ANP, BNP and bioimpedance analysis
西村 眞人
1
Nishimura Masato
1
1桃仁会病院付属診療所
キーワード:
ドライウェイト
,
胸部X線
,
ナトリウム利尿ペプチド
,
左室負荷
,
細胞外液量
Keyword:
ドライウェイト
,
胸部X線
,
ナトリウム利尿ペプチド
,
左室負荷
,
細胞外液量
pp.209-212
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000428
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はじめに
設定したドライウェイト(dry weight:DW)が適正かどうかは,透析治療の重要事項の1つである。DWは「体液量が適正で,透析中に過度の血圧低下を生じることなく,かつ長期的にも心血管系への負担が少ない体重」と日本透析医学会ガイドラインで定義されている1)。理想的には降圧薬を使用せずに血圧が正常範囲に管理できる体重であるが,週当たり12~15時間という限られた時間内での除水という条件があるため,実際には過剰な体液の大部分が除去された時点での透析後体重となる。DW設定には,血圧値や理学所見に加えて,以下に述べる検査が有用となる。
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