増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅰ 聴覚検査
8 インピーダンスオージオメトリー
平海 晴一
1
1岩手医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.50-55
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201233
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●目的
・滲出性中耳炎の診断
・耳管機能不全の診断
・鼓膜穿孔のない伝音難聴の診断
・末梢性顔面神経麻痺の重症度判定
・機能性難聴の診断
●対象
・ティンパノメトリー:滲出性中耳炎,耳管機能不全
・アブミ骨筋反射:耳小骨固着または耳小骨離断など,鼓膜が正常な伝音難聴
末梢性顔面神経麻痺例では神経障害の診断が可能である。また,客観的聴力検査として,高〜重度例では機能性難聴の診断が可能である。
絶対的な禁忌はないが,鼓膜が高度に菲薄化している症例では加圧により穿孔をきたす場合がごく稀にある1)。また,内耳瘻孔では外耳道の加圧で,めまいをきたすことがある。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.