今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡
トピックス
ANPとBNP
横田 直人
1
,
江藤 胤尚
1
1宮崎医科大学・第1内科
pp.876-880
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901517
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ポイント
1)ANPとBNPはともに心臓ホルモンで,ほぼ類似した薬理効果を有し,末梢性の血圧と体液の調節に重要な役割を果たしている.
2)ANPは主に心房より,BNPは心室より合成,分泌され,その遺伝子発現,生合成,プロセシング,分泌機構は異なる調節を受け,病態生理学的意義も異なると考えられる.
3)少なくとも3種類の受容体(A,B,C型)が存在し,A型は主にANPとBNPの,B型はCNPのbioactive receptorであり,C型はANP,BNP,CNPに共通なclearance receptorである.
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