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増刊号 腎代替療法のすべて
【第4章 血液透析,血液透析濾過】
9 透析効率の評価
Evaluation of dialysis efficiency
中井 滋
1
Nakai Shigeru
1
1藤田医科大学保健衛生学部 看護学科
キーワード:
透析効率
,
single pool Kt/V(spKt/V)
,
equilibrated Kt/V(eKt/V)
,
standard Kt/V(stdKt/V)
,
残腎機能
Keyword:
透析効率
,
single pool Kt/V(spKt/V)
,
equilibrated Kt/V(eKt/V)
,
standard Kt/V(stdKt/V)
,
残腎機能
pp.213-216
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000429
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はじめに
近年,米国における適正透析の概念は従来の小分子量溶質除去効率に基づく基準から脱却しようとしている。しかしながら,小分子量物質の溶質除去効率は他の評価軸を考慮したとしても重要であることは変わらない1)。本稿では,2013年の日本透析医学会によるガイドライン2)と以下に記す米国のガイドラインおよびその関連資料に基づいて,主に血液透析における小分子量溶質の透析効率評価について記した。「米国のガイドライン及びその関連資料」とは,米国腎臓財団(National Kidney Foundation:NKF)のKidney Disease Outcomes Quality Initiative(KDOQI)による血液透析ガイドラインの2006年updateと2015年update,そして2019年のChanらによるconference reportである1,3,4)。Chanらのreportはガイドラインではないが,米国ガイドライン改訂の方向性を示唆する資料であるため,これら3つの資料をまとめて「米国ガイドライン」と総称することとした。個々の記述におけるこの3つの参照資料の別については,それぞれに付された引用文献番号を参照いただきたい。2013年の日本透析医学会ガイドライン2)については「わが国のガイドライン」とした。
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