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ナトリウム利尿ペプチドANP,BNP
菅原 照
1
1京都大学医学部臨床病態医科学第2内科
pp.1279-1283
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905617
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はじめに
体液量・血圧調節に関係するホルモンの主なものとして,従来よりカテコールアミン,レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系,バゾプレッシンなどが知られていたが,近年,これまで内分泌臓器とは見なされていなかった心臓や血管より新しい循環調節ホノレモンが次々に発見され,それらの意義が注目されている.心臓から発見されたナトリウム利尿ベプチドソァミリーはその代表で,血管内皮から発見されたエンドセリン(endothelin;ET)や一酸化窒素(nitricoxide;NO)などとともに,新しい循環調節系としての“心血管内分泌代謝(cardiovascular endocrinology and metabolism;CVEM)”という概念ができあがった.
本稿ではナトリウム利尿ペプチドファミリーの生理的意義について臨床的,基礎的観点から紹介する.
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