Japanese
English
特集 囊胞腎
【トピックス】
ADPKDに対する新規治療薬 代謝リプログラミングの観点から
Novel therapeutics for ADPKD-perspective from a metabolic reprogramming
日髙 寿美
1
,
小林 修三
1
HIDAKA Sumi
1
,
KOBAYASHI Shuzo
1
1湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター
キーワード:
mTORC1
,
AMPK
,
Warburg効果
,
メトホルミン
,
anti-miR-17
Keyword:
mTORC1
,
AMPK
,
Warburg効果
,
メトホルミン
,
anti-miR-17
pp.615-623
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000344
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
令和元年(2019年)度の国民健康・栄養調査によると,成人国民の肥満者〔body mass index(BMI)≧25kg/m2〕の割合は,男性33.0%,女性22.3%であり,男性では肥満者の割合が平成25年(2013年)から令和元年の間に有意に増加している1)。肥満者ではインスリン抵抗性があり,メタボリック症候群の合併が多いだけでなく,循環血漿量増加に伴う腎血漿流量増加,糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)上昇による血行動態的負荷がかかり,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の進展に大きく影響する2)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.