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特集 囊胞腎
【トピックス】
ADPKDに対する新規治療薬 バルドキソロンメチル
bardoxolone methyl
河野 春奈
1
KAWANO Haruna
1
1順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学講座
キーワード:
バルドキソロンメチル
,
Nrf2
,
ミトコンドリア機能
,
Alport症候群
Keyword:
バルドキソロンメチル
,
Nrf2
,
ミトコンドリア機能
,
Alport症候群
pp.611-614
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000343
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はじめに
常染色体顕性(優性)多発性囊胞腎(autosomal polycystic kidney disease:ADPKD)は,両側の腎臓に囊胞を生じ,年齢とともに囊胞の数,大きさが増加していき,徐々に腎機能低下を招く。約半数の患者が60代で末期腎不全(ESKD)に至り,病状進行が速いケースでは,40代前後で腎代替療法を必要とする例もある。腎機能が保たれる場合にも,腎容積の増大による腹部膨満でQOLが著しく低下することがあり,ADPKDの病状進行を少しでも食い止めることは実臨床において重要である。
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