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特集 腎性貧血:HIF-PH阻害薬への期待と課題
【各論】
HIF-PH阻害薬使用時の注意点 肺高血圧,血管石灰化,囊胞性腎疾患
Concerns for HIF-PH inhibitors use;pulmonary hypertension, vascular calcification, and autosomal dominant polycystic kidney disease
緒方 浩顕
1,2
,
山本 真寛
1
OGATA Hiroaki
1,2
,
YAMAMOTO Masahiro
1
1昭和大学横浜市北部病院 内科腎臓
2昭和大学横浜市北部病院 医療教育支援室
キーワード:
HIF-PH阻害薬
,
肺高血圧
,
血管石灰化
,
常染色体顕性多発性囊胞腎
,
エリスロポエチン
Keyword:
HIF-PH阻害薬
,
肺高血圧
,
血管石灰化
,
常染色体顕性多発性囊胞腎
,
エリスロポエチン
pp.253-257
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000269
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はじめに
慢性腎臓病(CKD)では,腎機能の低下に伴い正球性正色素性貧血を特徴とする腎性貧血が生じる。その病態には,近位尿細管近傍に存在するエリスロポエチン(EPO)産生細胞の傷害によるEPOの相対的産生低下が大きな役割を果たしている。従来の腎性貧血治療では,遺伝子組換えヒトEPO製剤やその誘導体であるerythropoiesis-stimulating agent(ESA)が使用され,大きな成果を上げている。その一方で,ESA抵抗性貧血やESA高用量使用患者ではイベントリスクが高いなどの問題点も指摘されており,新たな腎性貧血の治療法が待望されている。
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