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特集 ネフローゼ症候群update
【診断と治療】
治療アルゴリズム 膜性腎症における免疫抑制治療の変遷
The changes in immunosuppressive treatment for membranous nephropathy
岡本 英久
1
,
西 慎一
1
OKAMOTO Hidehisa
1
,
NISHI Shinichi
1
1神戸大学医学部附属病院 腎臓内科
キーワード:
膜性腎症
,
リツキシマブ
,
べリムマブ
Keyword:
膜性腎症
,
リツキシマブ
,
べリムマブ
pp.744-748
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000147
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はじめに
膜性腎症は中高年者におけるネフローゼ症候群のなかで最も頻度が高く,糸球体基底膜上皮下への免疫複合体沈着が病因とされる。特発性と二次性に分けられ,特発性の原因抗原として,phospholipase A2 receptor(PLA2R)やthrombospondin type 1 domain-containing 7A(THSD7A)が同定されている。そのほか,neural epidermal growth factor-like 1(NELL 1)やsemaphorin 3B(Sema3B),protocadherin 7(PCDH7)なども新たな原因抗原として報告されている1)。二次性の原因疾患としては,悪性腫瘍,自己免疫性疾患,薬剤,感染症などが挙げられる。
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