Japanese
English
特集 ネフローゼ症候群update
【診断と治療】
治療アルゴリズム 先天性ネフローゼ症候群
Congenital nephrotic syndrome
財津 亜友子
1
,
濱崎 祐子
1
ZAITSU Ayuko
1
,
HAMASAKI Yuko
1
1東邦大学医学部 小児腎臓学講座,腎臓学講座
キーワード:
フィンランド型
,
NPHS1
,
nephrin
,
ネフローゼ
,
腎不全
Keyword:
フィンランド型
,
NPHS1
,
nephrin
,
ネフローゼ
,
腎不全
pp.718-722
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000142
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はじめに
生後3カ月以内に発症するネフローゼ症候群を先天性ネフローゼ症候群(congenital nephrotic syndrome:CNS)1)といい,フィンランド型(congenital nephrotic syndrome of the Finnish type:CNF)は代表的な疾患である。1998年に原因遺伝子としてNPHS1が同定された。CNFは高度蛋白尿による低栄養状態や重篤な感染症・血栓症などにより,腎予後のみならず生命予後も不良な疾患と考えられてきた。最終的な治療目標は腎移植であるが,診断からはじまり,ネフローゼ期,腎不全期(保存期・透析期),腎移植期それぞれに必要不可欠な管理がある。
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