Japanese
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特集 COVID-19と腎臓病
【実際の対処とトピックス】
COVID-19感染防御の最前線:気道粘膜のiodide(I−)分泌機構
Luminal secretion of iodide(I−)in airway mucosa is essential for the COVID-19 prevention:cooperative expression and function of the basolateral Na+/I− symporter and Na+/K+-ATPase
戸恒 和人
1
,
戸恒 博子
2
,
関野 慎
3
,
河原 克雅
4
TOTSUNE Kazuhito
1
,
TOTSUNE Hiroko
2
,
SEKINO Makoto
3
,
KAWAHARA Katsumasa
4
1宏人会中央クリニック 内科
2HTラボラトリー
3宏人会中央クリニック
4仙台白百合女子大学 健康栄養学科
キーワード:
SARS-CoV-2
,
sodium/iodide symporter
,
Na+/K+-ATPase
,
KI
,
ポビドンヨード
Keyword:
SARS-CoV-2
,
sodium/iodide symporter
,
Na+/K+-ATPase
,
KI
,
ポビドンヨード
pp.280-285
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000048
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はじめに
近年,呼吸器系感染症に対する管腔液感染防御機構が上気道に存在するとの報告が散見される。気道粘膜に存在するヨウ素イオン(iodide:I−)分泌細胞が主体となって構築する上気道感染防御機構(upper airway defense system:UADS)である。UADSの概念は約10年前にまとめられた新しい考えであり1,2),一部の研究者が知るにとどまり,一般には知られていない。一般化が遅れている理由の1つに,それがヒトにおいて実際に有効であるとの証明がなされていないことが挙げられよう。しかし,今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)において,UADSが実際に機能していると考えると無理なく説明できる事象が多々現れてきた。
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