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特集 消化器内視鏡寸言集2025
Ⅳ.空腸・回腸
バルーンの活用がバルーン内視鏡を最大限活かすコツである
Utilize the balloon in order to maximize the usefulness of balloon endoscopy
小林 卓真
1
,
矢野 智則
1
,
山本 博徳
1
Takuma Kobayashi
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
pp.560-561
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002011
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解説
バルーン内視鏡では,オーバーチューブ先端のバルーンを拡張させて腸管を内側から把持し,手前の腸管のたわみを抑制しつつ,バルーンで把持した部分を固定点にして操作するため,操作性を保ちつつ深部小腸に挿入できる。挿入過程ではスコープとバルーン付きオーバーチューブを交互に進めていく。以上の挿入原理は,ダブルバルーン内視鏡(double-balloon enteroscopy:DBE)とシングルバルーン内視鏡(single-balloon enteroscopy:SBE)の両方に共通している。ただし,DBEにはオーバーチューブを進める際のスコープ先端の脱落を防ぐためのスコープ先端バルーンを備えているが,SBEには備わっていない。これらのバルーンは挿入以外にもさまざまな使い方がある。
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